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読み物 Archive
まぼろしの邪馬台国
面白い本を読んでおります。
まぼろしの邪馬台国 宮崎 康平 著

邪馬台国がどこにあったのかと突き詰めるお話です。
九州北部から西部、中央の地理に明るい人であれば興味深く読めると思います。
魏志倭人伝から紐解いてゆくのですが、表意文字ではなく表音文字として解析していくさまが面白かったりします。
また、訛って(転音)してこの地名となったとのくだりが多いのですが、その転音の仕方が九州の方言に通じるものがあるなとまずはさっと読み進めた次第です。
何処にあったにせよロマンを感じます。
ただ読み進めるにあたって少々くどい部分も散見されますが、これだけの研究をなさる過程で色々とご苦労されたものと思っておきます。
今年の秋寒くなりかけの頃に映画化されるようです。
邪馬台国云々というよりは人間ドラマのようですが。
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変身
- 2008-03-12 (水)
- 読み物
会社の机の上に放ってあった本。「変身」カフカ著
一匹の巨大な虫になっているのを発見した。
なにか気がかりな夢から目をさましたとたんである。グレゴール・ザムザ。
一家の大黒柱として家族のため服飾の外交販売員として働いていたグレゴール。
ある日の朝、蟲に変身してしまったグレゴールに対して、接する家族の気持ちの変化が面白い。
これが、「変身」と題する裏じゃないかと思ってしまう。
もう、ヒトに戻る見込みないと悟った瞬間の妹グレーテの「放り出しちゃうのよ」との言葉。
ザムザ氏からリンゴを投げられ負傷し精魂尽き果てて、グレゴールとしてではなく蟲として死んでしまった。
「さあ、もういいだろう。過去は過去さ。わしのことも少々はかまっておくれ。」とザムザ氏。
「変身」は1912年の執筆らしいですが、100年近く経とうとしている今現世において眺めてみても醜い変身は多々存在すると思えてなりません。
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偉人たち
世界中の偉人と呼ばれる人々は、当時の一般世間的な目から見ると変わった生い立ちの人が多いようです。
動物オタクであったり。細菌オタクであったりマンガオタクだったり。
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ゴッホさんなんかは死んでから偉人と呼ばれるようになりました。
先日、「九十九里浜」のエントリでも書きましたが、自らの大義を持つ人はあきらめないものだと思いました。
ウィンストン・チャーチルさんは言っています。
“Success consists of going from failure to failure without loss of enthusiasm.”
「成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである。」
“I have nothing to offer but blood, toil, tears and sweat.”
「血と労苦と汗と涙のほかに、私が差し上げられるものはありません。」
「まぁ萎えず(なえず)に日々精進あるのみですな。」と
私は偉人としてというなら、坂本竜馬さんが好きです。
人間というものはいかなる場合でも、
好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ。
おれは落胆するよりも、次の策を考えるほうの人間だ。
竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫) 司馬 遼太郎 (著) なかなかいい本ですよ。
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夢をかなえるゾウ
- 2007-10-06 (土)
- 読み物
友達から、面白いからと借りて読んだ本です。
自己啓発本に分類されるのでしょう。
本屋をぶらぶらしていると、成功必勝本、成功定石本やビジネス本が所狭しと溢れています。
著者 水野敬也さんは、
「成功法則書を読んでも人が成功しない理由を解明し、そうではない本を作る」
というコンセプトで本書を執筆されたそうです。
物語は普通のサラリーマンとガネーシャという象の神様が同居し、ガネーシャの課題をサラリーマンが実践しながら進行します。
本屋の本棚に溢れている本と違う点は、決して形式ばってなく肩もこりません。
ここで登場するガネーシャ神は大食い、ズボラでタバコまで吸う神様ではありますが、その中に憎めない愛らしさとユーモア、またサラリーマンに対する愛情が見え隠れします。
時には喜怒哀楽、赤く眼を腫らすとても人間味にあふれている神様なのです。
ガネーシャ神の教えは、カーネギーさんの本とかに書いてあることと同質なのですが、ガネーシャ神の人柄(神柄)からか全く押し付けがましくないのです。
少しずつサラリーマンとガネーシャ神が絆を深める様にとても著者の優しさと酸っぱい照れくささを感じます。
巻末にビル・ゲイツやらスティーブ・ジョブスが居並ぶ中、マリアナ海溝やヤフオクが偉人索引としてインデックスされているのはウケましたが(笑)
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福永武彦
- 2007-09-28 (金)
- 読み物
先日、本屋をうろついて手に取った本。
最初に書いておくと自分からは人にオススメできない小説です。
今回ばかりは、主人公の心境気持ちが俺の心に痛すぎた。
場面場面で自分自身の過去、現在の負い目などが、頭を駆け巡って這いずりまわる。
決して自分自身のことを解決してくれる本ではないけど、自分の心の中ので自分自身が隠し嫌な部分をエグリだして考えさせてくれた。
ただ心の殻に頑く仕舞い込むだけじゃなくて。
ほんとに痛すぎた。
状況の変化、時の流れによるところもあるんだとはおもいますが。
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忘却の河 福永 武彦 (著) 新潮文庫
思わず買ってしまった経緯。
その1:
「忘却の河」というタイトルが気にかかってしまい。
ギリシャ神話に出てくる河かな。日本じゃ「三途の川」ってとこでしょうか。
その2:
福永武彦(著者) 福岡県に生れる。 と同郷意識より。
あとでgoogleで調べてみると、二日市 大宰府の近くの生まれだそうです。
その3:
ブックの帯に「人生に二度読む本」とあったから。 ← かなり単純な己がいますね(笑)
お話は7部構成となっており、家族の家長の自伝より始まり、その家族と関連する人ごとに章が分かれ話が進展していきます。
時代背景は戦中から戦後30年にかけて、過去の罪、死、孤独、愛とかなり重いテーマを元に成り立っていきます。
内容が重いだけにあまり時代の古さを感じることはありませんでした。
第一章での主人公は、「過去から現在まで想いを込めた石」を河に捨てることによって、過去の負い目や罪の想いと決別しようとの意識で河に捨てたんだと自分は感じた。
この家長が主人公となり最終章に登場しますが、そこに人間臭さが見えるとこがあります。
主人公が過去の負い目、罪を受容したんだと己は思う。
妻や娘たちの章もそれぞれ、家族との壁があり苦悩します。
最終章では、受容し壁を超え、ハッピーエンド的な気軽さは微塵も無いですが、それぞれが平穏に生きていける環境になったのではないかと感じている。
すべて読み終えて「己がつらく感じた時、また読み返すだろうな」と一番に思った。
今回の記事は、己(←おのれと書いて「おれ」と読む)を使いましたがカブレている現れでしょう(笑)
<オススメできない理由>
あまりにも内容が暗く、陰惨でドロドロとしすぎるのです。
それぞれの章は、主人公の不安や恐れ、負い目で溢れています。
己が思うに元気つけようとオススメする本ではないと感じています。
決してハッピーではないのです。
だけども己にとっては財産となったので記事にした次第です。
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