- 2007-09-28 (金) 11:31
- 読み物
先日、本屋をうろついて手に取った本。
最初に書いておくと自分からは人にオススメできない小説です。
今回ばかりは、主人公の心境気持ちが俺の心に痛すぎた。
場面場面で自分自身の過去、現在の負い目などが、頭を駆け巡って這いずりまわる。
決して自分自身のことを解決してくれる本ではないけど、自分の心の中ので自分自身が隠し嫌な部分をエグリだして考えさせてくれた。
ただ心の殻に頑く仕舞い込むだけじゃなくて。
ほんとに痛すぎた。
状況の変化、時の流れによるところもあるんだとはおもいますが。
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忘却の河 福永 武彦 (著) 新潮文庫
思わず買ってしまった経緯。
その1:
「忘却の河」というタイトルが気にかかってしまい。
ギリシャ神話に出てくる河かな。日本じゃ「三途の川」ってとこでしょうか。
その2:
福永武彦(著者) 福岡県に生れる。 と同郷意識より。
あとでgoogleで調べてみると、二日市 大宰府の近くの生まれだそうです。
その3:
ブックの帯に「人生に二度読む本」とあったから。 ← かなり単純な己がいますね(笑)
お話は7部構成となっており、家族の家長の自伝より始まり、その家族と関連する人ごとに章が分かれ話が進展していきます。
時代背景は戦中から戦後30年にかけて、過去の罪、死、孤独、愛とかなり重いテーマを元に成り立っていきます。
内容が重いだけにあまり時代の古さを感じることはありませんでした。
第一章での主人公は、「過去から現在まで想いを込めた石」を河に捨てることによって、過去の負い目や罪の想いと決別しようとの意識で河に捨てたんだと自分は感じた。
この家長が主人公となり最終章に登場しますが、そこに人間臭さが見えるとこがあります。
主人公が過去の負い目、罪を受容したんだと己は思う。
妻や娘たちの章もそれぞれ、家族との壁があり苦悩します。
最終章では、受容し壁を超え、ハッピーエンド的な気軽さは微塵も無いですが、それぞれが平穏に生きていける環境になったのではないかと感じている。
すべて読み終えて「己がつらく感じた時、また読み返すだろうな」と一番に思った。
今回の記事は、己(←おのれと書いて「おれ」と読む)を使いましたがカブレている現れでしょう(笑)
<オススメできない理由>
あまりにも内容が暗く、陰惨でドロドロとしすぎるのです。
それぞれの章は、主人公の不安や恐れ、負い目で溢れています。
己が思うに元気つけようとオススメする本ではないと感じています。
決してハッピーではないのです。
だけども己にとっては財産となったので記事にした次第です。









